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東関戸区の若連に所属する某若週のBLOG. 
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こちらは東関戸の裏面欄間彫刻です。
作者は池田信之。
金子光清の次男であり二代目 金子光清を名乗っています。
製作年は、昭和26年の春です。
東関戸区の彫刻は、昭和10年に、額、正面欄間、正面左右方立、左右蕨手、蹴込、持送りの彫刻を金子光清が製作しています。
その後、資金や戦争の関係で彫刻の制作がされていませんでしたが、昭和26年に残りの彫刻を制作を再開しています。
昭和10年が第一時、昭和26年が第二期となります。

元弘三年(1333年)に、鎌倉幕府は後醍醐天皇と中心とする討幕派によって打ち滅ぼされます。
後醍醐天皇は、名和長年の軍を共に京都へと輦入ります。
この図は、その後醍醐天皇の鳳輦(ホウレン 天皇の乗った輿)を迎える
楠正成と伝えられていますが、笠置山落城のあと、京へ護送される天皇の鳳輦を遠く見送る正成の姿と解する説もあります。
場面としてはどちらともに捉えられるのですが・・・・。
彫刻師の下絵や箱書き、墨書きなどが残っていればわかるのですが。

中央の人物が正成でしょう。となりますとその後ろに控えるのは、弟の正李でしょうか。
後面の欄間ですので、提灯や注連縄でよく見ることの出来無い彫刻ですが、東関戸山車彫刻の中で唯一、楠正成が登場する場面でもありますので一度ご覧になってみてください。

追記
行列先頭の馬はこちらへ向かって来ていますので、迎えている場面です。この後、正成は行列の先導を仰せつかり、その馬上の姿が皇居前の銅像に表されています。像の監修は高村光雲、木型製作には石川信光も参加したようです。
追加記事  中郷










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本年度の祭礼は例祭。山車曳き参加町内は14町。
東関戸区の山車曳きは3日間です。
14日16:00頃から千葉銀行前~仲川岸踏切にかけて山車整列。
17:45より通し砂切。その後整列した山車の先頭から7台目「新上川岸、上中宿(上中宿は、のの字不参加)、下川岸、東関戸、新橋本、西関戸、仲川岸」の山車は千葉銀前交差点を左折後、横宿通り通過、風月堂前交差店においてのの字廻し後曳き別れ。
残りの8台目~最後尾「南横宿、上新町、下分、上宿、下宿、北横宿、下新町」までの山車は、千葉銀前交差点においてのの字廻しを行い、その後駅方向へと曳き別れて予定。
十数年振りの街中での番組を組んでの「のの字廻し」、東関戸区は前半4番目に位置し風月堂での演技をなります。
九月三日に香取市合併記念式典 特別曳き廻しが行なわれました。

東関戸の蹴込み(けこみ)です。
蹴込みとは、御簾の下の部分、蕨手の裏側に位置します。祭礼時は、お酒等が置いてある事が殆どの為、あまり見えないです。
菊花や千鳥が描かれています。



こちらは持送り彫刻です。
四隅角は「波に亀」
写真上<正面右側 表> 写真下<正面右側 裏>


写真上<左側側面 表>写真下<左側側面 裏>
中の持送りは波に千鳥です。

あまり目立たない所ですが、持送りと蹴込みも金子光清作です。
昭和10年の作です。
製作場所は、うちの所有地の一角を作業場にして彫られたそうです。
彫刻師は、この持送りを彫る際、作業工程を一切隠したそうです。
布で幕を張り、他の大工、職人、町内役員は勿論、我が家の家人にも見せなかったとの事。

なぜそこまで隠したのでしょうか?
一枚の板を両面から違う構図で彫るという技法を隠したのかもしれません。
特別厚い板ではありませんから、この材に両面を彫るというのは技術の高さを裏付けている物と思われます。

図柄が波に亀です。
亀は、金子光清の師匠 小松重太郎の最も得意とした題材と聞いたことがあります。
小松重太郎の亀の彫刻は、八日市場の胴羽目彫刻があります。
大変素晴らしい出来映えです。何年か前に東京の彫刻師数名が佐原の夏祭に訪れた際、この胴羽目彫刻を見て絶賛したとの事。
1900年第五回パリ万国博覧会に、小松重太郎が出品し三等を受賞した作品も亀が題材だったそうです。
亀は小松系の得意とする題材だった為、秘伝だったり?
それで隠したのでしょうか?
いろいろと想像が膨らむエピソードです。
ちなみに金子光清の亀の彫刻は、下新町の山車額、下新町に建てられる幟の台座彫刻があります。







先日の評議員会議により今年の祭礼の山車曳きは三日間参加と決定されました。
その結果を受けて祭礼に向けての最初の準備として山車点検が8月27日 薬師堂にて行なわれました。

本年の祭礼は例祭。
中日夕方からは、桶松食堂から仲川岸踏み切りにかけて、山車番組が予定されています。
また番組前半の7台は、元風月堂角にてのの字廻し。後半7台が千葉銀前にてのの字、というイベントが予定されているようです。


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