忍者ブログ
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新トラックバック
プロフィール
HN:
関戸郷
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
東関戸区の若連に所属する某若週のBLOG. 
ADMIN | ENTRY
 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

東関戸区は、3月10日の曳き廻しには参加しない事が決定いたしました。


3月10日は、とても寒いでしょうね~~。
私も、一度3月の山車曳きというものを経験したことがあります。
それは潮来での愛子様ご誕生記念曳き。
下座としての参加でした。

その時、とにかく寒かった事 おぼえています。
しかもうちの下座(千秋会)は夏場しか山車に乗らない為、着物が夏物しかありませんでした。
下着、襦袢、浴衣、半纏と着込みましたがとても寒かったです。
山車曳きの会場がアイモアショッピングセンターだったので、休憩時間に降りてアイモアの下着売り場へダッシュ。
防寒用のモコモコの股引と肌着を買い着込みました。
それでも寒かった・・・・・・・・・・。
笛を吹くのにも指が悴んで動かない。
唇は震えて引きつってました。
曳き手もジャンパーを半纏の中に着込んだりして。


参加町の皆様、寒くてとても大変だと思いますが怪我の無い様がんばってっ下さい。

PR
先日、下座の体験授業のお手伝いで久しぶりに我が母校の佐原中学校へ行ってきました。
中学3年生に下座を体験して貰おう、郷土芸能に触れようという授業だそうで、座・音遊のメンバー数人でいって参りました。
午前中の三時限を使い、全5クラスを2,2,1クラスづつに分けて、各1時間体験をしてもらいました。
当時は、午前中の授業ですので音遊メンバーは9時半に中学校に集合!!


でしたが・・・・・・・・
約19年振りの私の中学校への登校は、相変わらずの遅刻っ!!
遅れてしまいました、皆さん ゴメンナサイ。

授業は、最初に我々が、砂切~馬鹿~三番叟~端物を演奏して、その後各生徒がやりたい楽器に分かれて体験するという内容。

私の担当は、横笛。
う~ん うまく体験してもらえるだろうか・・・。不安・・・。
だって横笛は、音を出せるようになるまで時間がかかるんですよ。
大体初心者は、ここの難問がクリアできずに辞めていく。最初にして最大の難関。

笛の希望者はまったく初めて笛を持った子から下座連に所属する現役の少年下座師までいろいろ。

最初の授業は、笛の希望者が多いので三班に分けることに。
一斑は、まったくの初心者グループ
二班は、少しやったことのあるグループ
三班は、吹ける子のグループ

勿論、僕は第三班担当を希望!!!
希望は通り、第三班の担当です。
できる子達の担当なら気が楽です。
だって 教える事ないんだも~ん

班に分けても、やはり1時限では苦しいものがありましたが。
小鼓などは、ある程度数をそろえて体験してもらいました。
一丁もの(太鼓や小太鼓、大鼓、鉦)は、交代で体験。

やはり時間に制約がありましたので、とりあえずの体験しかしてもらえなかったのですが子供達の楽しそうな顔をみて一安心でした。

そして最後には郷土芸能部に所属してる生徒達に締めの砂切をやってもらいました。
これが上手なんです。びっくりしました。

今回は本当にわずかな時間でしたが、若い世代の子供達が地元の芸能に触れて少しでも興味を持ってもらえたらと思いました。




18日から26日まで行なわれていた生田コレクション展示と文化会館で行なわれた「日本の技と音」公演が無事終了しました。
展示には、延べ2000人を超える大勢の方々にお越しいただきました。
また文化会館における公演においても大勢の方にご来場頂き大変有難うございました。

さて、今回はスタッフとして参加しまして生田コレクションという国内有数(最大?)の鼓筒資料に触れることができたのですが、小鼓に関してはズブの素人の自分にとっても大変刺激的なものでした。
生田氏は、コレクションを展示公開する事を次回以降は今の所考えていないとの事。
今回の佐原の展示で一区切りと考えておられるようです。
今まで、この生田コレクションは、京都の池坊会館と東京の国立能楽堂において行なわれただけです。
今回、佐原で展示できたという事は大変有意義であり貴重な事でした。
私は、大して働いてはいないのですが、スタッフの一員として参加できたことは、貴重な経験だったと思いました。

今回ズブの素人である自分が、生田コレクションや公演に触れて感じた事

それは「小鼓」という楽器は、不思議な楽器だという事。
小鼓は大変古いものが残っています。
これは生田コレクションは勿論、佐原の下座をやっている方のお持ちの鼓筒にも室町期から安土桃山期の作であろうと思われる物があるわけです。
そんな古いものがあるんですよね。
室町や安土桃山といったら、江戸の前ですよ。
伊能忠敬さんよりも、関戸郷より、猿田彦よりもずっと古い訳です。
そんなふるい胴を、やでぇに乗って叩いているとしたら(そんな古くて貴重な物は山車では使わないのかもしれませんが)・・・・。

うちのやでぇは古いとか、佐原の祭は伝統があるだとかいくら言ってみても、下座さんが叩いてる胴が、一番古い!!なんて事もある訳ですね。

佐原の大祭で、観光客の人に「佐原の祭で一番古いものはなんですか?」ともし聞かれたら「〇〇町にのっている〇〇下座連の〇〇さんの叩いてる小鼓の胴が一番古いです」なんて答えたり(笑

勿論、持ち主の家の歴史よりも古い訳ですから、その胴は人の手から人の手に渡り、本当に長い年月を経て巡りなが~~~い旅をして、その方の手にある訳です。
元来、能で使われていたのかもしれません、それが何故か繰り巡って、この佐原の町で佐原囃子に使用され、今も悠久の音色を響かせている。
う~ん ロマンですね。
これだけの長い間の時間を経て、持ち主を替えてこの時代に受け継がれている。
有形の物であり、しかも個人の所有物、で今も現役バリバリの楽器。
こんな物他にあるのでしょうか?小鼓は世界で一番美しい音色を出す打楽器ともいわれているそうですが、それも頷けますね。

しかもこれだけの長い間使われている楽器でありながら、どうしたら必ず良い音が鳴るという事解明されていない。
これだけの伝統を持つ楽器でありながら、研究者が少ない。
(日本で唯一の研究者が生田氏だと思われます)
尚且つ、これだけ能、歌舞伎等日本を代表する人気有る伝統音楽に使用され、音色がこれだけ多くの人に愛されている。
誠に不思議であり、奥の深い楽器ではないでしょうか?

また大倉源次郎氏のうち比べを聞いて、小鼓の音色の奥深さもズブの素人ながら感じた事も。
抽象的な言い方になりますが、佐原囃子の小鼓は、やはり鼓を鳴らす、音を鳴らす。といった感じ。
大倉源次郎氏の叩いた小鼓の音は、「音を作る」といった感じ。
柔らかく、丸く、響く。
叩き方、調べの細やかな調整により、丁寧に作られた完成された音。
単なる小鼓の音ではなく、大倉源次郎の音。
とズブの素人は素人なりに感じました。

他にも色々と貴重な話を伺ったりと本当に良い経験ができた今回のイベントでした。
















生田コレクションの展示が、本日より始まりました。
26日まで三菱館にて展示。
入場無料です。

大変貴重なコレクションです。
これだけの数の鼓筒等が見れる機会は佐原では二度とありません。
鼓筒の他に、大鼓筒、小太鼓筒、鼓筒を作成する器具等も展示してあります。

また生田コレクションの解説書が限定200部にて販売しております。
(残が少なくなっております、お早めにお求め下さい。)


どうぞ 足をお運び下さい。
また、26日に行なわれる「日本の音」の部のチケットも三菱館にて発売中です。
コレクション所蔵者の生田氏と大蔵流小鼓宗家 大倉源次郎氏による対談、小鼓うち比べ、能楽囃子の演奏、佐原囃子の演奏が予定されております。



お祭に必ず欠かせない物、それは下座です。
下座が無ければ山車は曳けません。

現在、当町は東関戸連の皆様の演奏により毎年楽しく山車を曳かせてもらっています。

東関戸に今まで、乗った下座連は三団体です。

その3団体とは、「曲淵下座連」「志みづ山下座連」そして今現在乗演頂いている「東関戸連」です。
現存してるのは「東関戸連」だけです。

昭和10年より曲淵下座連に乗ってもらっていました。
この下座連がいつまで乗っていたのかはハッキリと記録に残っていません。
昭和10年~30年頃までと推測されます。
昭和27年の写真を見た所、町内のある旦那さんが「乗っている下座は曲淵だ。この人が親笛だ、覚えている」と言っていました。
その後、昭和30年頃~昭和50年まで志みづ山下座連が乗演。
昭和51年から現在に至るまで東関戸連にお世話になっています。

東関戸連の砂切は、牧野流佐原系のもので皆様お馴染みだと思います。
志みづ山下座連の砂切については、その後継団体の新和下座連にて現在も聞くことができます。
さて、曲淵下座連の砂切とはどんなものだったのでしょうか?
現在もその流派が残っているのか?

疑問におもいまして、砂切研究家の第一人者でもあります幣台オタクさんに聞いてみた所、現在でも曲淵流の砂切を演奏する所があるとの事
それは江戸崎で活動してる「浜町下座連」。
浜町下座連は、稲敷市江戸崎にて昭和22年より活動。
解散した曲淵下座連の流れを汲む。
現在、江戸崎では浜町下座連の流れを汲む計6団体が活動。

浜町下座連は、曲淵下座連の直弟子な訳です。
で、その砂切はどこで聞けるかといいますと現在好評発売中の「佐原囃子系山車祭 砂切集」に収録されています。


今回は特別にCD編者であります幣台オタクさんより許可をいただきましたので大楠公新聞にてUPさせていただきました。

PCの方はこちらをクリック(その後、UP50642をクリック) 曲淵流砂切(演奏浜町下座連)

携帯電話Iモードの方はこちらをクリック→ダウンロード(3g2)



東関戸年表にも下座に関する記述は少なく、年表に曲淵下座連のお話が出てくるは昭和23年です。
この年は、新憲法発布記念本新合同曳きがありました。
曲淵より新宿、本宿合同に付、東関戸区に山車曳き廻し有無の問い合わせ有ったのですが、曳かないとの返事をして為曲淵は、本宿浜宿へ乗込む事になりました。しかしその後当町が急に曳き出しを決定した為に、浜宿区へ下座の引き抜きに行った為浜宿とトラブッたとのエピソードが残っています。
急に引き出しが決まったり、下座を引き抜きに行ったりと、この時代を感じさせるエピソードですね




ちなみに砂切集は現在も好評発売中!!詳しい解説ブックレット付です。お祭マニアなら一枚は持っておくべき貴重なCDですよぉ。
忍者ブログ[PR]
"関戸郷" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.